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映画、コミック、本から、お薦めものをピックアップ!

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# 人形に命を与える作り手の愛! 3DCG映画『パラノーマン ブライス・ホローの謎』
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 新宿バルト9で『パラノーマン ブライス・ホローの謎』鑑賞。クレイ製の人形をはじめ、造形物が驚くほど滑らかに動いていて、表情も豊かで自然で、3Dクレイアニメの最先端との評判にうなずきました。1コマ1コマ、少しずつ動かして撮影するため、アニメ制作だけで2年かかったという超力作です。
 3DCGでは出せない実体感と愛情あふれる手作り感が映像に血を通わせていて、人形と意識せずに映像に入り込んで楽しめる映画でした。

 主人公のノーマンが11歳らしいストレートな思いで問題にぶつかっていくのがかわいいv 画面の隅々まで凝っているので、3Dブルーレイでの鑑賞をお薦めします。

 エンドロールのあとでノーマンの人形の制作過程が早回しで映されるのですが、デザイン画から型取りされ、裸の人形に服が着せられ、表情が入って動きだすさまにジーンとしました。


 『パラノーマン ブライス・ホローの謎』サイト:http://paranorman.com/
 『パラノーマン ブライス・ホローの謎』メイキング映像:http://www.youtube.com/watch?v=1RGsYW52DHs


 『パラノーマン ブライス・ホローの謎』は「ドリパス」で観ました。ドリパスとは、リクエストの多かった映画を映画館で上映するというもの。リクエストをポチるとチケット購入者として登録され、企画が成立した時点で支払いが発生します。合理的。

 「ドリパス」サイト:www.dreampass.jp

 
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# アニメ映画『劇場版 薄桜鬼 第二章 士魂蒼穹』は怒濤の展開に涙が追いつかない!
JUGEMテーマ:映画


 『劇場版 薄桜鬼 第二章 士魂蒼穹』の試写会に行ってきました。
 壮絶で美麗! 藤澤経清氏が原案者の立場で「『薄桜鬼』シリーズに、ゲームやTVアニメとはまた違う、劇場版第一章・第二章という新たな物語が加わった」とおっしゃっていましたが、『碧血録』をご存知の方も驚きの連続になると思います。
 特に斎藤が目にすることになった光景の悲哀は、今思い出しても胸が締め付けられます。

 一方で、婚活鬼をこじらせたらしいちー様が面白い動きをしてくれるので、妙に和んだり(笑)。
 土方さんも相変わらずちょいちょいかわいいv 今回のポイントは「茶店で待て」あたりの表情でしょうか。
 そして、不知火、いい奴(泣)。

 戊辰戦争を知らずとも物語は充分理解できますが、シーンシーンの裏事情を知りたいと思われましたら、劇場販売のパンフレットに簡単な説明を掲載しています(宣伝)。
 3月8日、スクリーンを鮮烈に駆け抜ける土方、沖田、斎藤、藤堂、原田をぜひ目撃してください!

 『劇場版 薄桜鬼』サイト:http://www.nbcuni.co.jp/rondorobe/anime/hakuoki/
 『劇場版 薄桜鬼 第二章 士魂蒼穹』映画オリジナル予告編 :http://www.youtube.com/watch?v=I84MhlIOwZ8

 
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# アニメショートフィルム『寫眞館』&『陽なたのアオシグレ』でアニメ表現の無限の可能性を見る!
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 アニメショートフィルム『寫眞館/陽なたのアオシグレ』が京都と東京で上映中。アニメのさまざまな表現から存在意義まで考えさせてくれる2本です。

 『陽なたのアオシグレ』は気になる女の子に告白できない男子小学生の妄想が炸裂。かわいいけど、突拍子もない、カラフルでポップなイマジネーションの世界。ただ、少年の想いが一途に過ぎて、ちょっと怖いかも(笑)。
 特に鳥好きのアニメ好きさんにお薦め! わっさわっさ出てきますよ、わっさわっさ。『ニルスのふしぎな旅』さながら男子小学生、白鳥に乗って飛びます! ハシビロコウさんがじっと立っています! 鳥と一緒に列車も飛びます! 目眩がしそうな動きは必見です!

 『寫眞館』は写真館の店主と、そこで写真を撮った新婚夫婦と彼らの笑わない娘との交流を淡々と描いていきます。時代が移ろっていくのが大きな味わいです。
 じんわり感動したい方にはこちらがお薦め! セピアがかった色合いの、細密画の絵本みたいな映像が印象的。声のない世界で他愛ない人間ドラマが紡がれていく一方、背景の街並は明治・大正・昭和にかけて劇的に変貌していきます。その対比に熱くこみ上げてくるものを感じました。
 あたたかくもわずかにちくっと刺さるような余韻が残る、「観てよかった!」と思える作品です。


『陽なたのアオシグレ』サイト:http://www.shashinkan-aoshigure.com/aoshigure/
『寫眞館』サイト:http://www.shashinkan-aoshigure.com/shashinkan/

 
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# アニメ映画『風立ちぬ』は、夢に向かって突き進む者に幸せな作品
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 北フランスの海辺の町オンフルールの通りを歩いていたおり、緩い坂を上がって角を曲がったとたん、強い海風に煽られました。その時、自分には体があるんだなって、風の妨げになる程度にはこの地上に存在してるんだなって感じました。この風を感じる私は今、生きているんだなという感触。だからヴァレリーの「海辺の墓地」の”Le vent se l&#232;ve!...Il faut tenter de vivre!”の感覚はわかる気がします。
 ちなみに通りの名はRue Baudelaire。なぜ『悪の華』の詩人ボードレールの名がついたのか? 探れば、彼のダメンズぶりが明らかに(笑)。

 『風立ちぬ』を鑑賞。現(うつつ)と夢を行ったり来たり。フェデリコ・フェリーニの『8 1/2』みたい。ドイツと日本の飛行機に、夢ではイタリアの飛行機まで。できるだけたくさんの飛行機をアニメーションで飛ばしまくりたいという宮崎駿監督の情熱を感じて、美しい飛行機を飛ばすことに夢中になる堀越二郎に通じてるなあと思いました。
 『風立ちぬ』、とても美しくて幸せな映画です。

 尊敬する師カプロー二が言う「設計士としての寿命は10年」を終えて、二郎は美しい飛行機を飛ばすことはできたものの、それは戦争の道具であり、飛べば落とされる運命にあるものでした。カプロー二が目指した人を空の旅に誘い、帰りくる飛行機は作れませんでした。自分が作った飛行機の「墓地」がとどのつまりで、設計士としての寿命を迎えた今はもう夢を見ることもないのです。
 その最後の夢に待っていたのは、最愛の人。彼女は言います、「生きて!」と。

 ……なんて幸せで、なんて美しい。宮崎監督が行き着かれたのはここなんですね。
 宮崎作品には『もののけ姫』のあたりから、物語は完結しているものの、「結局、あれってどういうことだったの?」という消化不良をそこここ感じていました。
 でも『風立ちぬ』では、二郎が里見やカストルプと歌う「ただ一度だけ」(大意は「夢なの、現実なの? この世に生まれてただ一度、この愛はただの夢かもしれない。明日には消え去っているかも。でも巡り会えたこの悦びは、人生でただ一度のすばらしい奇跡」)も、先述のヴァレリーの「海辺の墓地」の一文「風が立つ。生きることを試みなければならない」も、そして風も、すべてが物語に即して必要十分に機能していました。ジブリ映画でこんなにスッキリしたのは『耳をすませば』以来です。

 また、個人的に感動したのは、二郎や菜穂子、黒川夫人、服部、次郎の母らの佇まいの違いとその立ち姿の潔い美しさ。生前の祖母の佇まいや若い祖父の遺影を思い出しました。祖母や祖父の生きた時代の話なんですよね。
 祖母が好きだった堀辰雄の小説『風立ちぬ』が映像となってぐっと迫ってきて、その中に祖母や祖父が通りかかるようで、うれしくなる映画でもありました。今、この映画を観ることができて、よかったと心から思います。


『風立ちぬ』サイト:http://kazetachinu.jp/


 私は飛行機が大好きです。海外旅行の半分は飛行機に乗りたいから行くと自覚するくらいには(笑)。
 飛行機を扱った小説ではK.M. ペイトンの「フランバーズ屋敷の人びと」シリーズとディック・フランシスの『混戦』、コミックでは筒井百々子(元・日本アニメーションのアニメーターさん)の『空の上のアレン』と萩尾望都の『ゴールデンライラック』、映画では『華麗なるヒコーキ野郎』『レッド・バロン』(特に2008年のニコライ・ミュラーション監督作品)、『アメリア 永遠の翼』が好きです。
 特に『混戦』は第二次世界大戦の空軍パイロットだったフランシスが書いただけあり、操縦シーンに臨場感満点!

 
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# これはハーロックの「過去か未来か」 フル3DCG映画『キャプテンハーロック』
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 昨日、9月7日公開のフル3DCGアニメ『キャプテンハーロック』の2D版の試写会に行ってきました(以下、セリフ、登場声優さんは若干あやふやです)。
 映像の印象は『FINAL FANTASY VII ADVENT CHILDREN』に似てます。キャラクターが全員、硬質に美しく、カッコいい。ヤッタラン副長さえ、イケメン化の波に呑まれてました(笑)。
 映像も設定もすごく凝っていて、物語も考えられていて、アクション的見せ場も多い(「最終兵器」がいくつあるんやと思うくらいに)。にも関わらず、興奮よりしんと静んだ気持ちになる作品でした。

 途中でヤマのことも地球のこともオチが読めるのですが、そのとおりに決着するのがいっそ潔いかな。
 ポイントは「ハーロックの『過去』ってそうだったんだ!?」って二重に思えること。冒頭の「過去か未来か」という言葉になるほど納得。意地悪く見るなら、「うまく逃げたな」(笑)。ハーロックのイソラへの「最初から最後まで地球を守ることを一貫していたのは君だ」という言葉がなかなかに重い。

 しかしダークマターとは便利なものですね。おかげでアルカディア号は幽霊船度大増量。海賊の名にふさわしい戦いっぷりを見せてくれます。

 ハーロック役の小栗旬、ヤマ役の三浦春馬の声も映像によく合ってました。ヤッタランの古田新太にいたってはノリノリ(笑)。
 サブキャラには森川智之、坂本真綾、沢城みゆき、また小林清志、大塚周夫、麦人、有本欽隆らベテラン勢が脇を固め、聞き応えがありました。

 全体的に「いいものを観た」という感想。「観るべきか?」と聞かれたら、「観たほうがいい」とお勧めします。


『キャプテンハーロック』サイト:http://harlock-movie.com/


<追記>
 本作品で惜しいと思うのは、ハーロックも「孤独な迷子」であるところ。TVアニメや『銀河鉄道999』での彼を知る者としては、本作のハーロックは「なにか違う」と感じてしまうんですよね。
 ハーロックこそ揺るがない存在でいてほしかった。その背中で仲間たちを惚れさせ、率いる姿をスクリーンで観たかったと思うのです。

 
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# アニメ映画『劇場版 薄桜鬼 第一章 京都乱舞』はTV版とはひと味違う!
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 一昨日、『劇場版 薄桜鬼 第一章 京都乱舞』の試写に行ってきました。
 TV版全12話の総集編と言いつつ、映像はすべて新規制作。『薄桜鬼』を知らない方でも、この映画を観れば、どういう物語かわかります(と、これまで『薄桜鬼』を知らなかった男性ライターの保証付き)。

 でも、劇場版のすごさがわかるのは、TV版をご存知の方でしょう。「あの12話分が、物語は同じなのに、見え方が違う!」と驚かれるはず。ダークファンタジー色が強くなって風間たちの登場が増えているのはもちろん、沖田はより鋭く刹那的になり、藤堂はより愛嬌と哀愁が増し、斎藤と原田はアクションにますます磨きがかかり、土方は……ちょいちょいかわいい。かっこよさと生真面目さは相変わらずですが、この人がなぜもてるのかがわかるというか。天然モテ感が上がってます。必殺ポイントはおにぎりを食べた後の口元の指! お見逃しなく!

 また、TV版で見られなかったシーンもあって「おお!」と思われるはず。キャストさんたちもアフレコ時にそのシーンを見て、「そういえば、そうだった!」と大盛り上りだったそうです。
 
 クラスタ同士で観てもよし、『薄桜鬼』を知らない方にもわかる内容ですので布教にもよし。いよいよ、明日24日公開!


 『劇場版 薄桜鬼』サイト:http://www.nbcuni.co.jp/rondorobe/anime/hakuoki/

 
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# 映像による叙述トリックの妙! 人と死者の身代わりロボットの想いが切ないアニメ映画『ハル』
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 『ハル』を鑑賞。私の場合、感動より驚きが勝りました。まさか映像で叙述トリックをかまされるとは……。「ああ、こういうことができるんだ」と、これは実写の脚本家ならではの発想というか技法というか。
 冒頭から違和感があるんですよ。「ん? んんん〜?」と思う部分が積み重なっていって、ある時点で「ああ!」となる。そうすると、そこまでの違和感がすべて納得に変わるというカタルシス。いや、お見事!

 ただ、ハルとリュウのつき合いについて、もうひと押し描いてほしいと思いました。ハルが重傷を負ったとき、くるみの前で見せた虚無の表情や、くるみがなぜハルが「ボタン」を売ったことであんなに怒ったのか。ハルとリュウが金のためならなんでもやるということはわかりましたが、その「なんでも」の部分やハルとリュウの闇サイドでの役割分担がわからないので、なんかすべて得心とはいかないのですわ。
 くるみの言葉を借りれば、「ハルのこと、わかってあげられなくてごめんなさい」という、その気持ちがそのまま余韻を引きます。
 クライマックス前にリュウとハルの間に闇取り引きに協力する、しないについてのひと騒動と、それに伴う回想があってもよかったんじゃないか、と。ブルース・リーだかのコスプレに気を回してる場合じゃないよ、と(笑)。

 あと、キューイチの胸の赤光や「ボタン」の赤光、最初から印象的に見せているわりに、最後は「この二つ、重ならせたかったんじゃないの? 違うの!?」と、少々中途半端に感じました。

 でも、なんだろう、観終わって帰宅してからじんわりクる。そんな映画ですね。

 ハルの細谷佳正さんの息遣いにまで演技が入った声の細やかな変化は「違和感」を覚えた要因のひとつだったので、「なるほど」の思いとともに、やはりお上手だなと思いました。
 くるみ役の日笠陽子さんは事故の前後で変わっても「かわいい」でくくられる、その演技こそが目隠しだったんだな、と。荒波の辻親八さん、時夫の大木民夫さん、月子のキャストさんも、とてもリアルで存在感がありました。

 京の町家の描写もですが、建具や床のきしむ音、雨や川の流れの音など音響も控えめな音楽も細やかで気持ちいい。1時間があっという間でした。


 『ハル』サイト:http://hal-anime.com/





 
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# さまざまな水の描写とまとまりのいい物語が気持ちを浄化する……アニメ映画『言の葉の庭』
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  アニメーションにCGが取り入れられて何が一番変わったか。私の感覚では「水の描写」です。『009 RE:CYBORG』でそれを感じたのですが、『言の葉の庭』は雨がポイントになっているだけに、さまざまな水の形態の表現をこれでもかと見せてくれました。
 空から降る雨に「ちょっと前までは降雨の描写って線だったんだよな」とか、タイルや木床に落ちた雨が作る波紋に「(略)線で描いた円だったんだよな」とか、感慨を覚えながら観ました。電車の窓に当たる雨、木々の葉に当たる雨、降雨もしとしと雨からゲリラ豪雨まで、言の葉より水に溢れている映画です。

 そう、本当に言葉が少ないんです。メインの二人以外はほんとにモブ的な登場で、その二人も必要十分なセリフしか言わないので、かえってそのひと言ひと言が残る感じ。彼らの言葉ひとつひとつがパズルのピースになっていて、すべてはめ込み終わると、一枚の絵が見えてくるイメージ。

 舞台となる新宿御苑の風景の描写がこれまた美しいのですが、それ以上に「新海スカイ」と言いたいくらい独特の色合いとエア感をもつ空の描写が……。オレンジと灰青色をベースにした空は『ほしのこえ』から変わらないものの、深度を増して進化しているように感じました。

 あと、特筆すべきは、物語がきれいに決着していること。その後の二人への想像の余地は残っているものの、映画の中で物語は始まって終わり、そこには謎の一片もなく、矛盾のもやもやもありません。劇場アニメ作品で久しぶりにカタルシスを味わいました。むしろ掌編としてまとまりすぎてる感があるくらい……。

 観賞後、カップルで来ている人たちが席を立ちながら「今度、新宿御苑に行こう」とか「新宿御苑に行きたくなった」とか話してました。新宿御苑を俯瞰で見るシーンがあって、「見下ろすとこんな感じなんだ」と新鮮でした。ちょくちょく通るわりに全体を知らないので、ゆっくり散策に行きたいと思います。


 『言の葉の庭』サイト:http://www.kotonohanoniwa.jp/

 
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# ブッダとイエスのほのぼの立川ライフがアニメで動く! 映画『聖☆おにいさん』
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 劇場アニメ『聖☆おにいさん』鑑賞。中村光先生のマンガがフルカラーで動いてました! 背景は手描きの線描を残しながらも、描き込みが細かくてリアルなんです。そこに二次元の、あのペンタッチのキャラクターがはめ込まれて動いてる。それが妙に自然で、日常の光景に見えて、らしくってよかったです。

 ただ脚本と演出が……。二人は世間知らずのほのぼの(成人)だから、ゆっくりした口調になるのはわかります。でも、そのおかげでギャグの間もゆったりなんですよね。ギャグには緩急のリズムが大切なのに、全体的に間延びしてるので、なんか笑いがピタッとこないんですよ。

 あと、小学生とブッダの白毫を巡る攻防を物語の軸にするなら、指から輪ゴム、輪ゴム銃へと進化していく過程や彼らがなぜ白毫にそこまでこだわるのか、そのへんをもっと合間合間に1カット2カットくらいで見せてほしかった。彼らはブッダを宇宙人と思っている。なぜそう思ったのか。そこにはブッダがうっかり見せてしまった動物集めの力が……。とか、なにかブッダがブッダたる所以の部分との引っかかりがあれば、お祭りの最中にケンカ別れするほど白毫にこだわったり、ブッダとイエスが姿を消したら意気消沈したりという心情的な唐突さが少しは解消されたのではないか、と。

 ま、正直に言えば、小学生たちをクローズアップするなら、天界の関係者が立川ライフにちょいちょい乱入してきて、大家さんやご近所さんに怪しまれないか、二人が慌てたりするところを見たかったです。そういうところが個人的にちょっと残念だけど、二人と一緒に「立川」の街を堪能しました。「エキゾチック・ジャペーン!」



映画館でもらったブックレット『聖☆おにいさん ネ申話 〜降臨前夜〜』にはイエスとブッダが降臨する前の小話やアフレコレポート、音楽担当の鈴木慶一氏&白井良明氏のムーンライダーズコンビのインタビューなどがあり、読み応えがありました。


 『聖☆おにいさん』サイト:http://www.saint023.com/

 
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# 『009 RE:CYBORG』はアニメ最高峰の3D体験と形而上学的なラストに頭脳が揺すぶられる不思議映画
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 『009 RE:CYBORG』は70年代SFを感じる映画でした。「レミング現象」と「(表象的な)胡蝶の夢」かあ。さて、「サイボーグ009」シリーズで未完の「天使編」「神々との闘い編」に一応の決着をつけることが、「終わらせなければ、始まらない。」の真意だったのでしょうか。

 解説本とか映画パンフとか読まずに書きますが(笑)、個人的最大の謎は「なぜ最後がヴェネチアだったのか」。あれがドバイで、002、007、008が水の上、ギルモア博士らが地の上にいるなら、さらには003が水上を歩かずにいてくれたら、まだ少しは着地点が見えたような気がするんですよね。
 あのヴェネチアの唐突っぷりには、「従来のアニメではできなかった水の描写が、3Dアニメならここまでできたと見せつけたかったから?」とか穿った見方をしてしまいました。実際、すばらしい描写でした。
 ほかにも、009の加速中の描写や戦闘機との空中戦の模様、都市の風景まで、3Dアニメの最高峰がここにあります。水飛沫や火の粉以外はほとんど手前に飛び出すことなく、むしろ画面の奥へ奥へ深度が広がる立体化で、目も頭も疲れなかったのが計算されているなあと感じました。
 003もエロくなってるしね! モーションの一瞬の停滞や手足の動きのぎこちなさまでがエロさに直結。スカートの裾の動きから下着の描線まで、どれだけのこだわりやと別の意味で感心しました(笑)。
 日本のアニメのひとつの到達点として意味を持つ作品だと思います。ただ、物語は……。

 「たら」「れば」を言っても仕方がないのですが、記憶消去など無用な設定で、ただメンバーの中で「彼の声」を聞いた者が009と002、008であればよかった。「彼の声」により、正義感が強く単純思考の002は国防総省に組し、現実と理想の間で揺れる少年の心を持つ009はテロを計画し、008は冷静な知識欲でその正体を突き止めようとする、でよかったんじゃないか。  007が002のギルモアからの離反を「彼の声」のせいかと疑って会いに来るとか。女子高生や金髪碧眼の少女ではなく、009にとってはギルモアが、008にとっては有翼骸骨が、「彼の声」の具現とか。そんなふうに整理することもできたんじゃないか。
 現実世界に対して「このままでいいのか」と疑問を持つ者に「彼の声」を聞かせた黒幕が、ブラックゴーストを継いだネオネオブラックゴーストとかじゃダメだったのか。
 3Dアニメの現実的な世界観に形而上学的なラストとは、異空間に放り出された気分になりました。

 あと、ずっと脳の片隅で押井守監督の『イノセンス』が同時上映されているという不思議体験もしましたよ。


 『009 RE:CYBORG』サイト:http://009.ph9.jp/

 
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